膵がんにおけるジェムザール+放射線療法
術後、病理学的に局所進行または転移が認められた膵がんにおいて2つの化学放射線療法を比較した結果、膵頭部がんに限ってはジェムザール®ベースの化学放射線療法が5-FUベースに比べ、全生存率が改善傾向にあったことがJAMA誌3月5日号に発表された。
対象
術後、病理学的に局所進行または転移が認められた膵がん 451例
比較
1) ジェムザール®+放射線化学療法
① 毎週1回ジェムザール®1,000mg/m2を3週間投与
② その後、放射線療法(50.4Gy)+5-FU 250mg/m2 毎日投与
③ その後、毎週1回ジェムザール®1,000mg/m2を12週間投与
2) 5-FU+放射線化学療法
① 毎日5-FU 250mg/m23週間投与
② その後、放射線療法(50.4Gy)+5-FU 250mg/m2 毎日投与
③ その後、毎日5-FU 250mg/m2 12週間投与
試験デザイン
無作為化比較試験、第III相試験
結果
q 膵頭部がん(n=388)の結果
l 全生存期間:20.5ヵ月(ジェムザール®群) vs 16.9ヵ月(5-FU群)
l 3年生存率:31%(ジェムザール®群) vs 22%(5-FU群)
l ハザード比:0.82(95%信頼区間:0.65-1.03、p=0.09)
l ハザード比(補正後):0.80(95%信頼区間:0.63-1.00、p=0.05)
q 毒性(全症例)
l Grade3以上の全毒性
Ø 79%(ジェムザール®群) vs 62%(5-FU群)、p=0.001
l Grade3以上の血液毒性
Ø 58%(ジェムザール®群) vs 9%(5-FU群)、p<0.001
l Grade4以上の血液毒性
Ø 14%(ジェムザール®群) vs 1%(5-FU群)、p<0.001
l Grade3以上の血液毒性以外の毒性
Ø 58%(ジェムザール®群) vs 59%(5-FU群)、p=0.90
l 下痢
Ø 15%(ジェムザール®群) vs 19%(5-FU群)
l 粘膜炎・口内炎
Ø 10%(ジェムザール®群) vs 15%(5-FU群)
l 嘔気・嘔吐
Ø 10%(ジェムザール®群) vs 11%(5-FU群)
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