2008年2月27日 (水)

頭頸部がんにおけるイグゼンプラの投与方法

頭頸部がんにおける非タキサン系チュブリン重合促進剤イグゼンプラ®の効果はタキサン系薬剤による治療履歴、投与方法によって異なることが221日付けのAnnals of Oncology誌オンライン速報版に発表された。

この扁平上皮頭頸部がんに対するイグゼンプラ®3週ごと投与と、毎週投与を比較した第II相試験では、タキサン系薬剤の治療を受けていない群に対する毎週投与が最も成績がよく、タキサン系薬剤の治療を受けたことたがある群に対してはこれ以上、イグゼンプラ®の有用性を検討するに値しないと結論づけられた。

対象

転移性または再発性扁平上皮頭頸部がん 85

比較

1)      イグゼンプラ®3週ごと投与

1サイクル21日として、イグゼンプラ®6mg/m21-5日目に連日投与

2)      イグゼンプラ®毎週投与

1サイクル28日として、イグゼンプラ®20mg/m2を毎週投与

試験デザイン

無作為化比較試験、第II相試験

結果

l  全生存期間(中央値)

Ø  イグゼンプラ3週ごと投与

Ü  タキサン系製剤の治療を受けたことがない群:5.6ヵ月

Ü  タキサン系製剤の治療を受けたことがある群:6.5ヵ月

Ø  イグゼンプラ毎週投与

Ü  タキサン系製剤の治療を受けたことがない群:7.8ヵ月

Ü  タキサン系製剤の治療を受けたことがある群:6.5ヵ月

l  奏効率

Ø  イグゼンプラ3週ごと投与

Ü  タキサン系製剤の治療を受けたことがある群:1

Ø  イグゼンプラ毎週投与

Ü  タキサン系製剤の治療を受けたことがない群:14%(5/35)

Ü  タキサン系製剤の治療を受けたことがある群:0

l  Grade3/4の毒性

Ø  疲労感、好中球減少

Annals of Oncology Advance Access published online on February 21, 2008

 

 

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2007年10月27日 (土)

ブリプラチン+5-FU+タキソテール:頭頸部がんの放射線化学療法前の導入化学療法

切除不能頭頸部扁平上皮がんにおいて放射化学療法を実施する場合、導入化学療法として標準療法であるブリプラチン®5-FU®併用療法より、タキソテール®を加えた3剤併用療法の方が生存期間は有意に長いことがNew England Journal of Medicine 1025日号に掲載された。この結果をもとに、米国FDAは、局所進行頭頸部扁平上皮がんに対して化学放射線療法を受ける前の導入療法として適応拡大を9月末に承認したばかりだ(→詳しくはこちら)。

対象

切除不能頭頸部扁平上皮がん(Stage IIIまたはIV) 501

比較

1)         TPF療法:ブリプラチン®5FU®+タキソテール®

2)         PF療法:ブリプラチン®5FU®

各導入化学療法後、週1回のパラプラチン®の投与と週 5 日の放射線治療を行う放射線化学療法を実施した。

試験デザイン

無作為化比較試験、第Ⅲ相試験

【試験名】 TAX324

結果

l          生存患者数

Ø         TPF療法の方がPF療法よりも有意に多かった

Ø         ハザード比 0.70p0.006

l          3 年生存率(推定値)

Ø         62%( TPF療法+放射線化学療法) vs 48%(PF療法+放射線化学療法)

l          全生存期間(中央値)

Ø         71ヵ月(TPF療法+放射線化学療法) vs 30ヵ月(PF療法+放射線化学療法) p0.006

l          局所管理

Ø         TPF療法+放射線化学療法は、 PF療法+放射線化学療法と比べてが良好であった(P0.04

l          遠隔転移発生率

Ø         両群間で有意差はなかった(p0.14

l          Grade3または4の有害事象

Ø         TPF 療法で多かったもの:白血球減少症、好中球減少症

Ø         PF 療法で多かったもの:血小板減少症、悪心、嘔吐、口内炎、聴覚障害

N Engl J Med.2007;357:1695-1704.

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タキソテールを切除不能頭頸部扁平上皮がんの標準治療にアドオン

切除不能の頭頸部扁平上皮がんにおける標準療法であるブリプラチン®5-FU®併用療法よると比較して、タキソーテル®を加えた導入化学療法により、無増悪生存期間および全生存期間が有意に改善したことがNew England Journal of Medicine 1025日号に掲載された。この結果をもとに、欧州においては欧州医薬品審査庁(EMEA)の医薬品委員会(CHMP)が適応承認について肯定的見解が発表されたばかりだ(→詳しくはこちら)。

対象

遠隔転移を認めない頭頸部扁平上皮がん(Stage IIIまたはIV) 358

比較

1)         TPF療法:ブリプラチン®5FU®+タキソテール® 177

2)         PF療法:ブリプラチン®5FU® 181

試験デザイン

無作為化比較試験、第Ⅲ相試験

【試験名】 TAX323

結果

l          無増悪生存期間(中央値)

Ø         11.0 ヵ月(TPF療法) vs 8.2 ヵ月(PF療法)

Ø         ハザード比:0.72p0.007

l          TPF療法の結果、死亡リスクが 27%低下(p0.02

l          全生存期間(中央値)

Ø         18.8 ヵ月(TPF療法) vs 14.5 ヵ月(PF療法)

l          Grade3または4の有害事象

Ø         TPF 療法で多かったもの:白血球減少症、好中球減少症

Ø         PF 療法で多かったもの:血小板減少症、悪心、嘔吐、口内炎、聴覚障害

l          毒性作用による死亡率

Ø         2.3%(TPF療法) vs 5.5%(PF療法)

N Engl J Med.2007;357:1695-1704.

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2007年10月26日 (金)

タキソテール®、局所進行頭頸部がんに対する導入療法の適応に対し、欧州の医薬品委員会から承認推奨の肯定的見解

1022日、仏サノフィ・アベンティス社は、欧州医薬品審査庁(EMEA)の医薬品委員会(CHMP)がタキソテール®(一般名:ドセタキセル)の局所進行頭頸部がんに対するブリプラチン®および5-FU®との併用療法に対して、より肯定的見解を得たことを発表した。 

今回の適応拡大によって、化学放射線療法と手術を受ける前に、局所進行頭頸部扁平上皮がんの導入療法として従来の標準療法とタキソテール®の併用投与が可能になる。局所進行頭頸部扁平上皮がんの従来の標準療法はブリプラチン®5-FU®の併用療法。

欧米ではこれまで、タキソテール®は乳がん、肺がん、前立腺がん、胃がん、頭頸部がんにおいて承認されている。米国では20079月末、局所進行頭頸部扁平上皮がんに対して化学放射線療法を受ける前の導入療法としてタキソテール®が承認されている(詳しくはこちら)

日本では、乳がん、非小細胞肺がん、胃がん、頭頸部がん、卵巣がん、食道がん、子宮体がんの7つのがんにおいて承認されており、現在、前立腺がんにおける追加適応を申請している。

サノフィ・アベンティス社 プレスリリース(PDF)

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2007年10月12日 (金)

タキソテール®の頭頸部がんネオアジュバント療法をFDAが認可

101日、仏サノフィ・アベンティス社は、米国FDAがタキソテール®(一般名:ドセタキセル)の局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する適応拡大を承認したと、発表した。

今回の適応拡大によって、化学放射線療法と手術を受ける前に、局所進行頭頸部扁平上皮癌の導入療法として従来の標準療法とタキソテール®の併用投与が可能になる。局所進行頭頸部扁平上皮癌の従来の標準療法はブリプラチン®5-FU®の併用療法。

欧米ではこれまで、タキソテール®は乳がん、肺がん、前立腺がん、胃がん、頭頸部がんにおいて承認されている。頭頸部がん関しては、切除不能局所進行扁平上皮がんの治療に限られており、化学放射線療法と手術を受ける前としての投与は認可されていなかった。

日本では、乳がん、非小細胞肺がん、胃がん、頭頸部がん、卵巣がん、食道がん、子宮体がんの7つのがんにおいて承認されており、現在、前立腺がんにおける追加適応を申請している。

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2007年9月13日 (木)

唾液腺悪性腫瘍にラパチニブが期待されている

カナダPrincess Margaret病院の発表によると、分子標的治療薬 ラパチニブ(lapatinib)が転移性または再発唾液腺悪性腫瘍(MSGTs)の一部の患者の病状を進行させなかった。これは唾液腺悪性腫瘍におけるラパチニブの第Ⅱ相試験の結果。

HER2/neu(erbB2)、EGFR(上皮細胞成長因子受容体)のいずれかまたは両方の発現が確認された進行性/転移性/再発唾液腺悪性腫瘍患者にラパチニブ1,500mg/日が投与された。

腺様嚢胞癌19例において、15例(79%)が不変(SD)、そのうち9例(47%)は6ヵ月間不変のままであった。4例(21%)は病状が進行(PD)した。

一方、非腺様嚢胞癌は17例のうち、8例(47%)が不変(SD)であり、そのうち4例(24%)は6ヵ月間不変のままであったが、9例(53%)は病状が進行した。

副作用として下痢、疲労感、発疹(Grade1~2)が高頻度に認められた。

ラパチニブは、現在、わが国ではグラクソ・スミスクライン社が乳がんの治療薬として承認申請している。

J Clin Oncol. 2007;25(25):3978-84

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