非小細胞肺がんにおけるパラプラチン+タキソール+タルグレチン
パラプラチン®とタキソール®の併用療法は進行性非小細胞肺がんの標準治療の1つであるが、さらにタルグレチン®(一般名:ベキサロテン)を併用することで、grade3または4の高トリグリセリド血症が認められた集団においては生存期間が改善することが、Journal of Clinical Oncology誌4月10日号に発表された。
同様の試験が同号にも発表され、シスプラチン+ナベルビン®+タルグレチン®の3剤併用療法でも同様の傾向がみられたが、この3剤併用療法では有意差を認めるまでに至っていない(→詳しくはこちら)。
なお、タルグレチン®は皮膚浸潤性T細胞リンパ腫の治療薬としてエーザイが販売する予定。
対象
胸水貯留を認めるstageIIIBまたはstageIV非小細胞肺がん 612例
比較
1) タルグレチン®群:パラプラチン+タキソール®+タルグレチン® 400mg/m2
2) 対照群:パラプラチン+タキソール®
試験デザイン
無作為化比較試験、第III相試験
試験名:SPIRIT II
結果
l 全生存期間において両群間で有意な差を認めなかった
l タルグレチン®投与によってgrade 3/4の高トリグリセリド血症が認められた集団においてタルグレチン®群の生存期間が延長した
Ø タルグレチン®群:12.4ヵ月 vs 対照群:9.2ヵ月(p=0.014)
l タルグレチン®群で有意に多かったgrade 3/4の有害事象
Ø 脂質代謝異常、好中球減少症、疲労、白血球減少症、関節痛、下痢
J Clin Oncol 2008;26:1879-1885
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