ゾメタは多発性骨髄腫における骨関連イベントを減少させる
新たに診断された多発性骨髄腫における骨関連イベント発生頻度は、クロドロン酸よりゾメタで少なく、初期からゾメタを用いることを支持する臨試験結果がLancet Oncology誌8月号に発表された(インタネット速報版では7月18日に発表済み)。主要評価項目である全生存期間、無増悪生存期間、全奏効率の結果は、Lancet誌2010年12月11日号(オンライン版2010年12月4日号)に掲載されている。
■対象
新たに診断された多発性骨髄腫 1,960例
■比較
- ゾメタ 981例
- ボネフォス(クロドロン酸) 979例
■試験デザイン
- 無作為化比較試験、第III相試験
- [主要評価項目] 全生存期間、無増悪生存期間、全奏効率
- [試験名] MRC Myeloma IX
■結果
- 骨関連事象
- ゾメタ:27% (n=265)
- ボネフォス:35% (n=346)
HR:0.74(95%信頼区間:0.62-0.87、p=0.0004)
- 骨関連事象(骨病変あり)
- ゾメタ:35% (n=233)
- ボネフォス:43% (n=292)
HR:0.77(95%信頼区間:0.65-0.92、p=0.0038)
- 骨関連事象(骨病変なし)
- ゾメタ:10% (n=29)
- ボネフォス:48% (n=17)
HR:0.53(95%信頼区間:0.33-0.84、p=0.0068)
- 脊椎骨折発生の頻度
- ゾメタ vs ボネフォス:5% vs 9%、p=0.0008
- その他の骨折の発生頻度
- ゾメタ vs ボネフォス:5% vs 7%、p=0.04
- 新たな溶骨性病変の発生頻度
- ゾメタ vs ボネフォス:5% vs 10%、p<0·0001
[Editorial]
Myeloma IX試験の結果は、2010年のASCOで発表されており、その結果を受けてノバルティス社がプレスリリースしている。ボネフォスは日本では未発売の第一世代の経口ビスホスホネート製剤。ゾメタの日本における適応は「多発性骨髄腫による骨病変」など。
