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2008年4月24日 (木)

スーテント、GIST、腎細胞がんの治療薬として製造販売承認へ

ファイザー社は、16日、イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍および根治切除不能又は転移性の腎細胞がんの治療薬として「スーテント® カプセル12.5mg」(一般名:スニチニブ リンゴ酸塩)の製造販売承認を取得したことを発表した。

今回の承認は200612月の承認申請以来、約14ヵ月の製造承認となる。本剤は、腫瘍増殖と血管新生に関与する受容体チロシンキナーゼを選択的に阻害するキナーゼ阻害薬。

腎細胞がんに対しては主に血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)および血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)の細胞内シグナル伝達を抑制することで腫瘍の増殖を抑える。

進行性腎細胞がんに対しては、薬剤による治療歴のない症例を対象に、これまで標準的な治療薬とされてきたインターフェロンIFN-α)あるいはスーテント®のいずれかが投与された。無増悪生存期間(中央値)はIFN-α群は22.0週間であったが、スーテント®群では47.3週間であった。本紙では他の分子標的治療薬も含め、腎細胞がんに対する治療成績をレビューしている()

GISTに対しては主にPDGFRおよびKITCD117)の細胞内シグナル伝達を阻害することにより腫瘍の増殖を抑制する。

グリベック®に抵抗性を示したGIST、またはグリベック®に忍容性のなかった転移性GISTを対象にした海外の第III相臨床試験において、無増悪期間(中央値)は、プラセボ群で6.4週間であったのに対し、スーテント®群では27.3週間であり、無増悪期間(中央値)の有意な延長が認められた。

本剤は国内における第I相および第II相臨床試験において、日本人での有効性および忍容性も確認されているが、本剤の安全性および有効性に関するデータを早期に収集し、適正使用に必要な措置を講じるため、スーテント®が投与された全症例を対象に使用成績調査を行う予定であるとしている。そのため、スーテント®は一定の要件を満たす施設・医師に販売先が特定される。

ファイザー社 プレスリリース

 

 

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2008年4月23日 (水)

転移性大腸がんにおけるXELOXはFOLFOX-4に劣らない

転移性大腸がんの1st line治療としてXELOX を含むレジメンは、FULFOX-4を含むレジメンに比べて劣るらないレジメンであることがJournal of Clinical Oncology420日号に発表された。

対象

転移性大腸がん(1st line 2,034

比較

1)      XELOX群 1,017

l  XELOX 317

l  XELOX+プラセボ 350

l  XELOX+アバスチン® 350

2)      FOLFOX群 1,017

l  FOLFOX-4 317

l  FOLFOX-4+プラセボ 351

l  FOLFOX-4+アバスチン® 349

試験デザイン

無作為化比較試験、第III相試験

一次評価項目:無増悪生存期間

結果

q  無増悪生存期間(一次評価項目)

l  XELOX群:8.0ヵ月 vs FOLFOX群:8.5ヵ月

Ø  ハザード比:1.0497.5%信頼区間:0.93-1.16

q  全生存期間(二次評価項目)

l  XELOX群:19.8ヵ月 vs FOLFOX群:19.6ヵ月

Ø  ハザード比:0.9997.5%信頼区間:0.88-1.12

q  奏効率(二次評価項目)

l  XELOX群:47% vs FOLFOX群:48%

Ø  オッズ比:0.9497.5%信頼区間:0.77-1.15

q  治療成功期間

l  XELOX群:5.9ヵ月 vs FOLFOX群:6.3ヵ月

Ø  ハザード比:1.0897.5%信頼区間:0.97-1.20

q  奏効期間

l  XELOX群:7.5ヵ月 vs FOLFOX群:7.6ヵ月

Ø  ハザード比:1.0097.5%信頼区間:0.85-1.18

q  有害事象

l  XELOX群で多かったgrade3または4の有害事象

Ø  下痢、手足症候群

l  FOLFOX群で多かったgrade3または4の有害事象

Ø  好中球減少症、発熱性好中球減少症

 

J Clin Oncol.2008;26:2006-2012

 

 

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2008年4月22日 (火)

転移性大腸がんの標準レジメンにアバスチンを加えることで無増悪生存期間が延長

転移性大腸がんの1st line治療としてエルプラット®をベースとする2種類のレジメン(FULFOX-4またはXELOX)に、アバスチン®を併用することによって、無増悪生存期間が有意に延長することがJournal of Clinical Oncology420日号に発表された。

対象

転移性大腸がん(1st line 1,401

比較

1)      アバスチン®群:FOLFOX-4またはXELOX+アバスチン® 700

l  FOLFOX-4+アバスチン® 350

l  XELOX+アバスチン® 350

2)      プラセボ群:FOLFOX-4またはXELOX+プラセボ 701

l  FOLFOX-4+プラセボ 351

l  XELOX+プラセボ 350

試験デザイン

無作為化比較試験、第III相試験

一次評価項目:無増悪生存期間

結果

q  追跡期間(中央値)27.6ヵ月

q  無増悪生存期間(一次評価項目)

l  アバスチン®群:9.4ヵ月 vs プラセボ群:8.0ヵ月

Ø  ハザード比:0.8397.5%信頼区間:0.72-0.95p=0.0023

l  XELOX+アバスチン®9.3ヵ月 vs XELOX+プラセボ:7.4ヵ月

Ø  ハザード比:0.7797.5%信頼区間:0.63-0.94p=0.0026

l  FOLFOX-4+アバスチン®vs FOLFOX-4+プラセボ

Ø  ハザード比:0.8997.5%信頼区間:0.73-1.08p=0.1871

q  全生存期間(二次評価項目)

l  アバスチン®群:21.3ヵ月 vs プラセボ群:19.9ヵ月

Ø  ハザード比:0.8997.5%信頼区間:0.76-1.03p=0.077

l  XELOX+アバスチン®21.4ヵ月 vs XELOX+プラセボ:19.2ヵ月

Ø  ハザード比:0.8497.5%信頼区間:0.68-1.04

l  FOLFOX-4+アバスチン®21.2ヵ月 vs FOLFOX-4+プラセボ:20.3ヵ月

Ø  ハザード比:0.9497.5%信頼区間:0.75-1.16

q  奏効率(二次評価項目)

l  アバスチン®群:47% vs プラセボ群:49%

q  治療成功期間

l  アバスチン®群:6.9ヵ月 vs プラセボ群:6.0ヵ月

q  奏効期間

l  アバスチン®群:8.45ヵ月 vs プラセボ群:7.4ヵ月

Ø  ハザード比:0.8297.5%信頼区間:0.66-1.01p=0.0307

q  有害事象

l  grade3または4

Ø  アバスチン®群:80% vs プラセボ群:75%

l  grade3または4の静脈血栓塞栓イベント

Ø  アバスチン®群:16% vs プラセボ群:8%

l  grade3または4の高血圧

Ø  アバスチン®群:4% vs プラセボ群:1%

 

J Clin Oncol.2008;26:2013-2019

 

 

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2008年4月21日 (月)

腎細胞がんにおいてネクサバールによる治療が可能に

418日、「ネクサバール®200mg」(一般名:ソラフェニブ トシル酸塩)が切除不能または転移性腎細胞癌の治療薬として薬価収載されたことが厚生労働省より発表された。

 

バイエル薬品は同日、ネクサバール®錠を発売することを発表している。なお、ネクサバール®200mgの薬価は5,426.2円となった。

 

申請は、2006629日にを行われているので、約110ヵ月後の発売となる。なお、承認は2008125日(→)。

 

効能効果は『根治切除不能又は転移性の腎細胞癌』であるが、「サイトカイン製剤による治療歴のない患者」および「術後補助療法」としての有用性は確立していないことを明記しており、処方が現在のところ限定されている。

 

これまで、根治切除不能・転移性腎細胞がんの治療はサイトカイン療法が中心であったが、予後は良好ではなかった。サイトカイン療法の治療歴のある腎細胞がん患者にネクサバール®を投与した場合と、しない場合では生存期間に3.4ヵ月の差が生じたことが発表されている。

 

ネクサバール®のほか、同日、スーテント®が承認され、トリセル®、アバスチン®などの分子標的治療薬も現在、治験が進行中であり、まさに今回の分子標的治療薬ネクサバール®の登場が腎細胞がん治療のパラダイムシフトとなるであろう(→)。

 

通常、成人にはソラフェニブとして1 400mg1 2 回経口投与することになる。薬価はネクサバール®200mg5,426.2円。1回に2錠、14錠服用することになるから、1日薬価は21,848.8円、1ヵ月薬価は655,464円となる。

 

ネクサバール®に関して発売元のバイエル薬品は、医療関係者向けの製品総合情報サイトが開設している。

 

 

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2008年4月20日 (日)

乳がんの術前補助化学療法でTACがダメなら早々にナベルビン+ゼローダに切り替えた方が良い

乳がんの術前補助化学療法としてTAC2サイクル実施して効果が得られなかった場合、そのままTACを継続するよりナベルビン®+ゼローダ®に切り替える方が奏効率の有意な改善が期待できることが48日付けのJournal of National Cancer Institute誌オンライン速報版にて発表された。

対象

TACレジメン2サイクルが無効であった乳がん(ネオアジュバント) 622

GeparTrio試験に参加した2,090名のうち、TACレジメン2サイクルを実施し、反応しなかった例(29.8%)

比較

1)      NX 4サイクル (n=301)

2)      TAC 4サイクル (n=321)

NXレジメン

l  ナベルビン®25mg/m2

l  ゼローダ®2,000mg/m2

TAC3週間1サイクル)

l  タキソテール® 75mg/m2

l  アドリアシン® 50mg/m2

l  エンドキサン® 500mg/m2

試験デザイン

無作為化比較試験、第III相試験

試験名:GeparTrio Study

一次評価項目:超音波検査による奏効率

結果

l  超音波検査による奏効率

Ø  NX51.2% vs TAC50.5%(95%信頼区間:-7.1%8.5%)p=0.008

l  乳房温存術施行率

Ø  NX59.8% vs TAC57.3%

l  病理学的完全奏効率

Ø  NX6.0% vs TAC5.3%

l  TACレジメンで多かった有害事象

Ø  血液毒性、口腔粘膜炎、感染症、爪変形

l  NXレジメンで多かった有害事象

Ø  手足症候群、感覚神経障害

 

J Natl Cancer Inst.2008 Apr 8

 

 

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2008年4月19日 (土)

乳がんの術前補助う療法としてのTACは6サイクルで十分

乳がんの術前補助化学療法としてTAC6サイクルで十分であり、8サイクルする必要がないことが48日付けのJournal of National Cancer Institute誌オンライン速報版にて発表された。

対象

未治療乳がん 1,390

GeparTrio試験に参加した2,090名のうち、TACレジメン2サイクルを実施し、反応した例(66.5%)

比較

1)      TAC 6サイクル 704

2)      TAC 8サイクル 686

TAC2サイクル後、TAC4サイクル群とTAC6サイクル群に無作為割り付け

TAC3週間1サイクル)

l   タキソテール® 75mg/m2

l   アドリアシン® 50mg/m2

l   エンドキサン® 500mg/m2

試験デザイン

無作為化比較試験、第III相試験

試験名:GeparTrio Study

一次評価項目:病理学的完全奏効率(pCR)

結果

l  病理学的完全奏効率(一次評価項目)

Ø  6サイクル:21.0% vs 8サイクル:23.5%
95%
信頼区間:-1.8%6.8%p=0.27

l  臨床的完全奏効率

Ø  6サイクル:48.2% vs 8サイクル:52.9%
95%
信頼区間:-0.55%9.95%p=0.08

l  超音波検査的奏効率

Ø  6サイクル:48.2% vs 8サイクル:22.6%
95%
信頼区間:0.45%9.55%p=0.003

l  乳房温存術施行率

Ø  6サイクル:67.5% vs 8サイクル:68.5%p=0.68

l  8サイクルで多かった有害事象

Ø  grade3-4白血球減少症、grade3-4浮腫、各種grade1-2の有害事象

 

J Natl Cancer Inst.2008 Apr 8

 

 

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2008年4月18日 (金)

乳がんの術後補助療法のベストレジメンは「AC→Weeklyタキソール」

腋窩リンパ節転移陽性乳がんにおいて術後補助療法としてAC療法後、タキサン系製剤の投与として、無病生存率を最も改善させるレジメンは「タキソール®毎週投与」であることがNew England Journal of Medicine417日号に発表された。

この試験では、無病生存率に関して、(1)タキソール®毎週投与、(2)タキソテール®毎週投与、(3)タキソテール® 3週間ごと投与についてタキソール® 3週間ごと投与と無作為化比較している。

その結果、タキソール®毎週投与とタキソテール®3週間ごと投与が有意に無病生存期間を改善させたことが示され、タキソール®毎週投与に至っては全生存存率も有意に改善させた。

対象

腋窩リンパ節陽性乳がん(術後補助療法) 4,950

比較

術後補助療法として、アドリアシン®+エンドキサン®3週毎投与、これを4サイクル実施した後、下記の治療レジメンを実施

1)      タキソール®毎週投与

2)      タキソール®3週毎投与

3)      タキソテール®毎週投与

4)      タキソテール®3週毎投与

試験デザイン

無作為化比較試験

結果

q  5年無病生存率

Ø  タキソール®毎週投与:81.5%、オッズ比(vsタキソール®3週毎投与)1.27(95%信頼区間:1.03-1.57)p=0.006

Ø  タキソール®3週毎投与:76.9%

Ø  タキソテール®毎週投与:77.6%、オッズ比(vsタキソール®3週毎投与)1.09(95%信頼区間:0.89-1.4)p=0.29

Ø  タキソテール®3週毎投与:81.2%、オッズ比(vsタキソール®3週毎投与)1.23(95%信頼区間:1.00-1.52)p=0.02

q  5年全生存率

Ø  タキソール®毎週投与:89.7%、オッズ比(vsタキソール®3週毎投与)1.32(95%信頼区間:1.02-1.72)p=0.01

Ø  タキソール®3週毎投与:86.5%

Ø  タキソテール®毎週投与:86.2%、オッズ比(vsタキソール®3週毎投与)1.02(95%信頼区間:0.80-1.32)p=0.80

Ø  タキソテール®3週毎投与:87.3%、オッズ比(vsタキソール®3週毎投与)1.13(95%信頼区間:0.88-1.46)p=0.25

q  有害事象

l  grade3または4

Ø  タキソール®毎週投与:8% vs タキソール®3週毎投与:5% vs タキソテール®毎週投与:6% vs タキソテール®3週毎投与:4%

l  grade23または4

Ø  タキソール®毎週投与:27% vs タキソール®3週毎投与:20% vs タキソテール®毎週投与:16% vs タキソテール®3週毎投与:16%

l  好中球減少症

Ø  タキソール®毎週投与:2% vs タキソール®3週毎投与:4% vs タキソテール®毎週投与:3% vs タキソテール®3週毎投与:46%

l  発熱性好中球減少症

Ø  タキソール®毎週投与:1% vs タキソール®3週毎投与:1%未満 vs タキソテール®毎週投与:1% vs タキソテール®3週毎投与:16%

l  感染症

Ø  タキソール®毎週投与:3% vs タキソール®3週毎投与:3% vs タキソテール®毎週投与:4% vs タキテソール®3週毎投与:13%

l  疲労